人は、まず具体的な現実を具体的に描く、いわゆる具象絵画から訓練を始めるのが、理にかなっています。
具象絵画には、絵画の要素のすべてが含まれるからです。
そして、日常の記憶や想像力の延長線上にあり、取り組みやすく、見た人に分かってもらいやすいからです。
また、形と色彩は、構図や明暗、テーマと比べて分かりやすく、小学生の段階から学ぶことができる絵画の要素です。
従って、我々はまず、色彩、そして形を具象絵画として描くことから教えます。
もちろん、具象絵画を学ぶにあたって、方法はたくさんあります。
他人の作品の模写をしたり、他人の画風から学ぶのも良いでしょう。
我々の教室では、写実を重んじる教育を選んでいます。
現実をよく観察し、それを絵という形にするにはどうしたらいいのか、写実をする中でよく考え、想像力と個性を育ててもらうことにしています。